ペン型注射からポンプへ、ポンプからペン型注射へ まとめ

1型糖尿病(IDDM)

私は8歳で1型糖尿病を発症してからずっとペン型注射を使用しておりました
ポンプ(CSII)に変更したのは結婚して妊娠を意識してからです
そして去年の暮れにまたペン型注射に戻しました
理由は医療費削減のためです

そんな私がペン型注射とポンプの入れ替わりで感じたことをまとめておきたいと思います

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発症当時もポンプはあったけれどペン型注射がまだまだ主

いつからあったのかということはわかりませんが、当時もポンプがありましたし、海外では子供はポンプを付けることが一般的だということも知っておりました
しかしまわりの1型の子はみんなペン型注射でした

ただポンプとなると対応する医療機関も少なかったこともあれば、ポンプを身に着けるということに子供ながら抵抗感も感じました

現在でもまだまだ対応していない医療機関もありますが、ポンプを使用されてるお子さんもちょこちょこ見受けられます

当時のことを振り返ると、血糖値は今よりも悪かったです
もちろん成長ホルモンで下がりにくくなってはいたこともあります
糖質の計算ではなくカロリーの計算でしたが、私にはいまいち理解できませんでした
お菓子を食べたからといって追加で注射することもありませんでしたし、食べる量もずいぶん制限されておりました

そんな中でも上手にコントロールしている子も中にはおりました
その子はきちんと計算していて、打つ量も自分でしっかり考えていたと思います
血糖値が上がるときも感覚で掴んでいて、とにかく自分なりに向き合っていてすごかったです

ただ本当にそうやってコントロールできている子なんて少ないと思います
なので本気でコントロールするのならば、ポンプを付けた方がやはりいいとは思います

しかしポンプも軽くて小さいものではないし、どこかに引っかけたり落としたりしてしまったら外れてしまう可能性もあるので、やや動きに制限が出てくるところがデメリットですね
またポンプトラブルに見舞われてしまえば、小さなお子さんでは対処しづらいです

私はあまりコントロールがいい方ではなかったのですが、やはりペン型注射の方がトラブルが少ないのと、好きに動けるという点ではそれはそれで今ではよかったと思います
ただデメリットばかりではないので、試しに一度やってみてもいいかもしれません

ペン型注射からポンプへ

※CGM&SAPは使用しておりません

身に着ける場所を考える

最初にポンプを身に着けて感じたことは、

「こんなに重みがあるものずっと身に着けられない!」

でした(笑)
検査入院をしていたので、病院のベッドの上で愕然と思ったことを今でも思い出します

ポンプって片手で持つと、ややどしっとした重みがあるのですよ
緩いズボンにかけていても重みでどんどん下にズレてくるので、必然とゴムのしっかりとしたズボンを履いたりベルトを着けることになります

少し邪魔くさいと感じた私はブラジャーの真ん中に収めておりました
そこが一番身軽になれる場所でした(笑)

ただそれは最初に使用していたパラダイム722というタイプでならの話で、後に新しいミニメド640Gに変更してから形が合わないのかすっかり収まりが悪くなり、ズボンに引っかけることが多くなりました

そんなわけで後半はワンピースが着れなくなりました
元々あまりワンピースを着ることはなかったのですが、これを機に更に歯止めが掛かりました💦

厄介なポンプトラブル

就寝前にポンプ交換をして、その後刺し方が悪かったようでインスリンがあまり、または全く注入されず、徐々に夜中高血糖になり、酷いときにはケトアシドーシスで脱水症状に陥りました

救急車を呼ぶほどではなく水分補給し自力で乗り越えましたが、相当しんどかったです

ただケトアシドーシスになり酷い脱水症状を併発することもポンプの扱い方に慣れてしまえば、それほどトラブルも起きなくなりました

月の医療費が2万円に

退院してからまた通院し、ポンプで月の医療費も上がりましたが当時はそこまで気になるほど高くはなかったのです
ただ消費税が5%から8%に上がったときに一気に値上がりし、医療費がしんどいなと徐々に感じるようになりました

意識の変化

注射の仕方ももちろん変わりました
ポンプ変更前まで、まだカロリー計算の名残がありインスリン注入量も決めてやっておりました
なのでそこからカーボカウントを学び、糖質計算ができるようになりました
そこで一気に自分の食に対する自由度が上がりました

食べたいものがあるのならばそれぶん注射、するとうまくいけば血糖値が全く変動せずに済むことも増えました
なので血糖値が上がるということを気にせず食べることができる!という喜びを感じることができました

またインスリンを注入することも簡単になったので、注射への抵抗を全く感じませんでした

そしてポンプだからできることは時間帯によって基礎インスリン量を変えることができること
この機能のおかげで更に血糖値に対する意識が強まったように思います

ポンプからペン型注射へ

昨今の下がる薬価等もあり医療費削減

2か月に1回の通院にしたり、うまいこと物品の量を調節できれば、月々だとポンプの半分以下になりました
何よりもこれが一番大きなメリットでした(笑)

身軽になれるのはやはりペン型

それから身に着けるものが減ったことも利点でした

リブレが出た当時、ポンプのCGMを付けるとかなりお高くつくので代わりにリブレといういいものが出たよ!是非着けてみて!と勧められましたが、ポンプを着けているのにもう一つ体に着けることがかなり億劫で、何度も何度も拒否しておりました(妊娠中も!)

ポンプ装着期後半部分からリブレも同会社の血糖測定器と同じ値段だよ!と言われてコントロールも別段よかったわけでもなかったのと軽く好奇心もあって付けるようにはなりました

ただやはり体には2つ着いている状態で、実際にやってもみてもけっこう煩わしかったです(笑)

しかしペン型注射に戻してからは、前向きにリブレセンサーを付ける気にようやくなりました
身軽になれることは気持ち的にもとても重要なことだと思いました

何度も針を刺すことへの憂鬱感

医療費が下がったことにウハウハしておりましたが、すぐにペン型注射の欠点とぶつかりました

「毎回注射の度におなかに刺すの嫌~」

ポンプにする前は仕方なく刺していた針も、今では顕著に嫌なこととして出てくるようになりました💦
それもそのはず、ポンプを使用していたときのようにちょこちょこ打って好きに食べて!をそっくりそのまま実行しているからなのですが(笑)

おそらくポンプに変える前は少し食べたからといって、そこまで血糖値に気を使うことがあまりなかったのです
ただあまり甘すぎるものは食べないように避けていたくらいです

それがポンプにしたおかげで「注射すれば食べれる!」という自由スタイルが板についてしまい、同じようにやっていただけなのですが食事に加えて今までペン型注射のときにしていなかった間食と追加補正のための注射が増え、より一層針を刺す頻度が増したことにより、強くその思いが現れているのだと思います

ポンプにする以前のA1cは8~9%程度だったと思います
それが私の場合、医療の変化と進化もあるかもしれませんが、ポンプに変更してから血糖コントロールの意識が高まり、ペン型注射に戻しても7%を維持できる程度にはなれたということです

結果的には毎回注射を刺すのが面倒だし痛いのは嫌だ、ということになってしまいましたが(笑)

結論

ポンプもペン型注射も、どちらも良いところ悪いところはあります
ご自身のライフスタイルに合うのはどちらなのかが一番重要ですね

※ポンプの詳しいメリットデメリットはこちら(インスリンポンプについてのメリットデメリット ミニメド640G ver.)に記載しております

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